オフパコOKではなかったアンビバレントな女々氏について

今週、オフパコ(厳密にはオフ会がきっかけの恋愛)の話題が盛り上がっていた。

そっからは大人の事情で…。
私はビッチになりました。

てかオフレコやなくてもいいっていう言葉で、ああもうこれ付き合えるんやーって勝手に思い込んでOKしたわけですけど。

私はビッチ。@オチューンとセックスして振られてきた件 - 一人暮らし・フリーターでも30歳までに1000万貯蓄出来たアンビバレント女々がはてなユーザーの力を借りて高学歴になるブログ。

傷心の女々氏をなぐさめるためnetcraft氏が大阪へ向かったので、今頃はnetcraft氏の包容力で新たな愛が生まれようとしているのかもしれない。いずれにせよ独身なので恋愛するのは自由だし、30〜40代のいい年をした男女が群がっている光景というのは何とも言いがたいところはあるものの、第2の青春を謳歌しているようで素晴らしい。
ただ、もしこれが50歳とか60歳になっても同じような光景が続くとすれば少し恐ろしいような気もする。
熟年同士のオフパコというのも存在するのだろうか?
もしかしたら、そのうち美魔女ブロガーが登場して、中高年ユーザーを虜にするのかもしれない(もうすでにあるのかもしれない)。

セックスを晒すのはリベンジポルノか?

今回の件で驚いたのは、女々氏のエントリーをリベンジポルノだと指摘する人がいたことだった。

yoiIT yoiIT こういうのって、リベンジポルノの一種になると思うけど…いいぞ、もっとやれ。

oktnzm oktnzm リベンジポルノの亜種やな。真人間からは握手断られるレベルのゴミってことを自覚しよう。

女々氏が最初に書いたエントリーは、ユーモアを交えて自虐的に書かれていたので、あまりリベンジポルノだとは感じなかった。
しかし、翌日、増田に投稿されたものを読むと、二人の生々しい会話が書かれているなど、かなり踏み込んだ内容になっていた。
匿名ダイアリーなので誰が書いたのかは不明ではあるものの、セックスしたことをネタにして相手を非難し続けることに違和感があった。
リベンジポルノとは言えないまでも、男性側は実名を出しているので確実にダメージがあるし、暴露した女性側にもダメージがある。

リベンジポルノという言葉は最近のものだが、似たような行為自体は昔からあった。
それが問題にならなかったのは、お互いの人生に大きな影響を与えなかったからだ。
しかし不倫の場合や相手が芸能人の場合、それまでの関係を暴露することで反撃することはあった。
芸能人に中絶を迫られたとか、お持ち帰りされてヤリ捨てにされたという話が週刊誌などで暴露されると、幅広い人々にゴシップとして消費された。
そうした暴露は人生を左右するもので、それ相応の覚悟が必要になるが、今回の件もよく似ている。
合法的な関係であってもネット上にセックスを晒すと、リベンジポルノとは言えないまでも相手にダメージを与えられる。

今回の件で暴露した側を責める声が少ないのは、SNSを通じてすでに現実とネットがシームレスになっていて、多くの人がプライベートをさらけ出して生きているせいもあるだろう。
写真付きで恋人自慢をする人もいれば、名義上のカレカノになって楽しんでいる人もいる。
さらに注目を集めるために、netcraft氏のように過去から現在までのプライバシーをさらけ出している人もいる。
良いか悪いかよりも先に現実が進んでしまっている。
だからオフ会で知り合った男女がセックスを晒されたとしても単に自業自得だし、それを自覚してやっているという指摘まである。
女々氏はオフレコにしないことを約束させながら、関係を晒すことも覚悟のうえで交際に挑んでいた。
そういえば「ネットに書くから」というのは知らず知らずのうちに私たちの生活の一部になっている。
問題なのは、それが牽制ではなく、実際に行われてしまったことだ。
「晒しあげますよ」というのは牽制に使うべきであって、行動に移してしまったら負けだ。

ネットで注目を集めるために守るべきルール

こうした芸人的な注目の集め方というのは、幸せな人生を遠ざけてしまう可能性がある。
例えば、女々氏はこれからも再婚や出産をする可能性が十分にあるが、そうなった場合には自分だけではなく家族のことも考えなければならない。
忘れられる権利が不十分な現状では、自分の周囲に迷惑をかけないための一線を引くことが重要になる。
芸人であれば食べるために必死だったという言い訳もできるが、有名なネットユーザー程度ではそれも難しい。
だから自分なりのルールを守ることが腕の見せどころなのだが、どうも今回の件は派手に一線を超えてしまっているように見える。
それがわかっているから、踏み込んだ内容はブログではなく増田に書いたのだろうし、セックスの内容についてはブックマークのコメントで漏らしている。
一線を超えていることに気づいていたから、吐き出す場所がブコメになったのだろう。
女々氏をウォッチしていると怒りに身を任せる傾向があって、何度もそのせいで失敗しているらしい。
今回の件も、おそらく背景にあるのは怒りで、それに加えて自分自身に対する自虐もある。
しかし男性と付き合いたかったら、初回デートでホテルに行くべきではないことは、今どき中学生でも知っていることだ。
アラフォーとアラサーの情事で片方がブチ切れてるというのはあまりに大人げない。

アンビバレント女々氏はアカウント名が象徴しているように、いろいろなことが相反している。
ビッチキャラで振舞っているのに、愛のないセックスはしないと話す。
高学歴を目指して勉強しているのに、大学に入ったらバンドをやりたいと言う。
経験人数が少ないと言いながら、それなりの経験はしてきたように見える。
メンヘラではないと言うものの、過去には通院歴があってリスカもしていたらしい。
熱心に貯蓄をしているが、なぜかブログにはアフィリエイトを貼っていない。
自分のことをブスだデブだと言うが、そのくせ頻繁に自撮りをアップしている。
かつてオフパコOK!と言って注目されたが、実際にオフパコされたら悲観している。
経歴も仕事も個性的で、文章も明るくユーモアに溢れ、何もかもがアンビバレントでおもしろい。
せっかくアラサーの大学受験という興味深いコンテンツを引っさげて、電波少年的なドキュメントバラエティブログをやろうとしているのだから、ぜひ最後まで続けてほしい。
合格発表の日に胴上げオフとかやったら最高だと思う。
これからどうなるかわからないが、そのうち受験勉強編のブログが始まって、いずれキャンパスライフ編のブログが始まることに期待している。