ブログ収入を夢見るニートの無謀な挑戦について

kyoumoe氏がクレジットカードの明細写真をアップし、リボ払いの怖さが一目でわかると話題を集めていた。

お前らはリボ払いがどれくらい地獄なのかわかってないだろうから俺が身を持ってその地獄っぷりを見せてやるのでお前らは絶対にリボ払いを使うな - 今日も得る物なし


この写真は2ちゃんねるにも流れ、まとめサイトでも拡散された。

【画像】リボ払い経験者がうpした画像がヤバ過ぎる…
【画像あり】 リボ払い経験者がうpした画像がヤバ過ぎる… これは地獄wwwwwwwwwwwwww:ふぇー速
【画像】リボ払い経験者がうpした画像がヤバ過ぎるwwwwwwwwwww:かつもくブログ | 2chまとめブログ

写真からは月々の支払いは利息ばかりで、元本が減らない様子が伝わってくる。
どれだけ負債が残っているのかわからず、ブックマークのコメントなどでは残債がまだ200万円ほどはあると噂された。

matarillo matarillo 年率15.0%だとして残高220万オーバー……支払総額は……

sync_sync sync_sync リボの金利が15%として元金220万ぐらいあるんじゃないか・・・?元金元本スライドではなく、元金一定型の支払いだとこういうケースもあり得る。

dnasoftwares dnasoftwares えーっと、支払残高幾らです?2万もアレが付いてるってことは200万くらい?それでなんで元金1万?月々の支払額設定くらい自分で出来ますよね?なんでこうなるまで使い続けたの?

kyoumoe氏の追記エントリーでその額について触れられている。

実際はそこまでひどくはないです。

あの画像が死刑だとしたら実際は無期懲役くらいです。あんまり変わらねえな。

で、利息から総額を計算して200万だ300万だと言われておりますが、ちょっと冷静に考えてほしい。

俺にそんな与信があると思う?

少々煽りが過ぎました - 今日も得る物なし

本人は「実際はそこまでひどくはない」と言っているが、完済までの道のりは遠い。
おそらく100万円前後はあると見られる。

houyhnhm houyhnhm 法テラスに相談を。利息部分はトータルのおおよそ一月に1%程度(で実質年利12%程度)。(追記:2ヶ月分らしいので修正)という事で、この人はトータルで百万の借金背負ってると思われるので、はよ債務整理した方が。

kujiradou kujiradou Rグループは当時無職糞ニートだった俺の与信枠引き上げ続けて最終的に100万まで行ったから審査ザル

houyhnhm houyhnhm 煽るとか結構余裕ありそう。二か月分ってところで100万あたりかと思ったらもっと安いのか。Rだとすぐに100万ぐらいの限度額になるっぽいね。振込手数料とか考えるとカンパもねえ・・・・・・

さらに、追記エントリーでは、このリボ払いの負債はショッピング枠を現金化したものだったと書いている。

なんであんなことになっているのかというと、頭が完全に膿んでいた時期にRカード+R銀行+Rキャッシュという3人組に出会ったからです。

この3人組に頼むと「RキャッシュをRカードで買う→RキャッシュをR銀行で換金する→Rカードをとりあえずリボ」という最強の問題先送りマシーンが自宅に届けられるわけです。

で、俺は金銭感覚がゼロだった*1のでそれがダメだということがいまいちわかってなかった。

少々煽りが過ぎました - 今日も得る物なし

楽天カードを使って楽天キャッシュという電子マネーを購入すると、商品を購入しなくても手数料10%で現金に交換することができるらしい。
今でもできるのかわからないが、なぜ問題にならないのか不思議な話だ。

ネットで広がる口座晒し行為について

kyoumoe氏はブログのトップにカンパを募るための銀行口座を晒している。
はてなの人気者だった有村悠氏や、口座を晒して話題になった家入一真氏、ニコニコ生放送の人気生主など、ネットで口座を晒しているのは珍しいことではなくなった。

家入一真氏と人気生主の場合には少し違った事情もあるが、生活苦によってやむにやまれず行っていることがほとんどだ。
こうした行為が行われているのは、新卒一括採用やブラック企業などの労働問題が背景にある。
だから、単純に「ハロワに行け」と言うだけでは問題は解消しない。
もし仮に手厚い就業支援が実施されて状況が改善すれば、こうした行為はかなり少なくなるだろうと思う。
それこそ「ハロワに行け」で済むようになるし、今よりも振り込んでくれる人が少なくなるからだ。

しかし今後も若者の労働環境が改善される見込みはない。
派遣などワーキングプアと呼ばれる環境で仕事をする人は増え続け、ちょっとしたことで仕事を失うと、立ち直るきっかけを失ってしまう。
それは政治の問題だったり、人口構造的な問題だったりと、多くの場所で論じられているが、老人に手厚く税金が使われ、若者が虐げられる状態はしばらくは変わらないだろう。
つまり、生活苦で口座を晒すネットユーザーは、これからも増え続けるということだ。

ちなみに、3年前にTwitterで口座を晒して話題になった有村悠氏は、まだ生活困窮が続いている。

市税や差し押さえがどうのという話だが、実は9月に役所へ行き、分納する方針で話はまとまっていて、実際分納してきた。ただ、機械的に催告書が送られてきたものらしい。で、今月また役所へ行くことになっている。仕事か金のなる木がほしいなあ。

謹賀新年近況報告 | LUNATIC PROPHET

プロブロガーを目指す低所得者たち

生活が困窮しているのをネタにしつつ、ブログにしがみつくように更新し続けるブロガーが増えている。
ネットウォッチをしていれば、よく見かけることではあるものの、その数は以前よりも増えている印象を受ける。

最近のはてな界隈だけでも、こうした状況にある。

僕は仕事もせずに借金で細々と食いつなぎながら寝て暮らしていたのですが、やはり頭と心のどこかには常に不安がありました。迫り来る借金の限度額、それすなわち自らの命のタイムリミット・・・とは言わないまでも、ホームレスになるまでのタイムリミットであることは確かに思われます。

ブログを始めて2ヶ月。ブログを始めてよかったこと - まつたけのブログ

ゴールが見えないどころか返済しても返済しても半分は利息に溶けていく借金地獄の図。こういうのが複数社。あっはっはっ!なんで今急に笑い出したかというとなんかとりあえず笑ってみるくらいしか思いつかなかったからである。あっはっはっ!

どうやら四畳半主義とこの正確には7畳半(ロフト付き)の家賃共益費込み4万3千円の安アパート暮らしを脱け出す前にまずは借金地獄からの脱却を図ったほうが賢明なようである。所詮それまでは終わらない日常を生きろと自らに言い聞かせながら返済しても返済しても利息に溶けていくいつかそう遠からず破綻するまでの短い日々をジリ貧のまま送るしかないのかもしれない。

四畳半神話大系とかいう神アニメの感想…と見せかけて人生について - まつたけのブログ

ショッカーさんは、経済的にけっこうピンチだったことが判明しました。
 というのが、ブログの収益自体は順調に成長してるんですけど、まだまだ生活費を全てまかなうレベルにはなってないのですね。
 で、こないだたまたま銀行を確認したら、貯金がそろそろ尽きそうだったんですね笑。

 いや、全然気付いてなかったww
 ぼくはどうも昔からお金にすげー無頓着というか、全然細かいこと気にしないというか、とにかくそういう人だったので自分がこんなピンチになってることに全然気付いてなかったww

 今のままの収入支出バランスだと……
 あと二ヶ月で貯金ゼロになりそう/(^o^)\なレベルだったんですねwwwwwww

 さらにタイミング悪く、二日前からadsenseの配信停止がそこに重なりまして、本当にピーンチ!
 (再審査依頼自体は出してるので、そのうち復活するとは思うけど…)

”人はココナラの報酬金だけで生きていけるか”挑戦してみた【第一話】

はてなブログから移転した体調わる子氏も収支報告をしている。
ただし、彼らのように無謀ではなく、堅実にライター仕事で稼いでいるようだ。

先月は12月22日以降まったく仕事をしないスタンス(ただの正月休み)で行ったんだけど、20万円稼げてたから、ちょっとホッとしました。
15万ぐらいかと思ってたw

フリーだからボーナスなんてないし、首都圏在住のアラサー枠の中では少ないほうだと思うので、せめて月30万ぐらいは稼ぎたいものです。
でも忙しくなるのは嫌だー(ワガママ)。

【2014.1】今月の収入と経費を適当な感じでまとめる

なぜ、そこまでしてブログで収入を得ようとするのだろうか。
ブログで稼げるようになったから、挑戦する人数が増えていることは間違いない。
ここ数年でブログのマネタイズが急速に進んでいる。
スマホの普及によって、モバイルからのアフィリエイト収入が飛躍的に増えたことが最大の要因だろう。

こんな無謀なことをしているブロガーは、彼らくらいのもので、そんなに多くないと指摘する人もいるかもしれない。
果たしてそうだろうか。
有村悠氏とkyoumoe氏は違うが、上記のブログは開設して数カ月で20万PVを突破するような、いわば人気の注目ブログだ。
彼らの背後には、まだ注目されていない泡沫ブロガーが何十倍もいる。
明かしていないだけで生活苦のなかでブログを更新している人は多いのではないかと思う。

貧困で時間があるからブログで稼ごうと思うのか、ブログで稼ごうと思うような人間だから貧困になるのか。
生活の困窮をネタにして、いつのまにか表現がきつくなり、プライベートをさらけ出して大きい主語で書くようになり、批判されながらもアクセスを集め、炎上するようなきわどいエントリーを書き続ける。
彼らが特別な存在なのではなく、時代的なものとして似たようなブログが増えているのだろう。

ニート、炎上、アフィリエイト、プロブロガー、ワナビー、承認欲求、サードブロガー……

そんなことをつらつらと考えていたら眠くなってきた…………
つづく