サードブロガーが叩かれた理由について(続き)

前のエントリーでは、サードブロガーと呼ばれた人気ブロガーが無自覚に炎上してしまったことについて触れた。

それに加えて、サードブロガーが叩かれたもう一つの理由に身内ブクマ問題がある。

はてなブログにおける身内ブクマ問題

はてなブログ界隈ではブロガー同士でブックマークを付けずに、拡散効果のないスターを付けるマナーがある。

例えばサードブロガーの提唱者でもあるinujin氏のブログは、ブックマーク数が少ないエントリーでも多数のスター(それも70とか90とか)が付いている。
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本来、はてなブックマークはユーザーが自粛しながら使うものではない。
しかし、はてなブロガーのコミュニティには相互ブクマを自粛するマナーがある。
仲の良いブロガーが相互にブックマークし続けると、悪質なブクマスパム扱いされるという問題があるからだ。

熱心なファンが「毎日訪問しているからブクマを自粛しよう」と思うのはウェブサービスとしての欠陥ではないだろうか。
現状はブックマークしたくても、我慢している読者がいるのではないかと思う。
FacebookでもTwitterでもmixiでもアメブロでもTumblrでも何でもいいが、デマを拡散しないとか著作権を守るなどのネットリテラシーを除いて、読者が記事への反応を自粛するマナーというのは記憶にない。
これは相互ブクマの場合には、運営側が「新着エントリー - はてなブックマーク」から除外するなどの対応をすれば簡単に解決することだ。

この問題に関しては、すでに詳しい考察がある。

しかし、身内ブックマークをどこまで許容するのか明確な基準を設けるのが難しいのも事実です。... 何が身内ブックマークか、あるいは身内ブックマークをどこまで許容するかについては、これからもグレーゾーンとして残り続けるだろうと予想されます。

身内ブックマーク問題 - Life like a clown

また、ponako10氏の考察によると、はてなブロガーが相互ブクマをしても垢バンされることはないという。

もう1つは裏ワザなのだが、はてなブログにどう考えても相互ブックマークしまくってるブログがいくつかあり、それらは垢バンされていない。

というわけでフォロワーさんに、はてなブログを開設してもらってそれからブックマークするとアカウント停止までいかないんじゃないかなーと思うんですよ。

【解説】はてなブログふざけんじゃねえぞ - はてブのまとめ

相互ブクマが解禁されれば、inujin氏のブログ のように70スターで2ブクマといった、いびつな状態は少なくなるだろう。
さらにブックマークにはスターとは違ってコメントを残せるというメリットがある。
ブロガーの読者が多いinujin氏のブログでは、ブコメ欄がブロガー同士のコミュニケーションの場所にもなるだろう。

もし相互ブクマが堂々とできるようになれば、勢いのある新人ブロガーが新しいコミュニティを立ち上げるかもしれない。
仲間作りや勢力争いが活発になれば、ブログをウォッチする楽しみも増える。
そこでバトルや論争が起これば、コミュニティがさらに活性化するだろう(そしてウォッチャーが興奮する)。

そんなことをつらつらと考えていたら眠くなってきた……


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inujin「サードブロガーの意味を忘れてはいませんか?」

私「競争するのではなく、ブログで生活を豊かにしていこうということですよね?」

inujin「そう。PV数や影響力に関係なく、ブログを書いて人生を豊かにすることです」

私「そうですが、やっぱりブログを書いても誰にも読まれないとがっかりしますよ」

inujin「わっ……」

私「地味なブログで満足できるなら、淡々と日記を書けばいいんですよ。でも、まつたけ氏のようにブログにしがみつくように更新し続けているブロガーもいます」

inujin「わわっ……」

私「いくら自由に書けばいいといっても、承認欲求を満たすために死ぬ死ぬ詐欺をしていいことにはならない」

inujin「わわわっ……」

私「それより相互ブクマがOKになれば、いぬじんさんのブログはもっと読まれるようになりますよ。ブックマークは簡易的なコメント欄にもなるので、ブログが活性化することは間違いありません。いぬじんさんもブログで「だからこそ、いま、僕はもっとエラくなりたいと思う」と言っていますが、いぬじんさんはもっと強い影響力を持つべきです」

inujin「…………、ではどうすれば?」

私「いま、サードブロガーが迷っているのは、リーダーの資質に問題があるからです」

inujin「…………」

私「いぬじんさんは大切な存在ですから、もっと強い影響力を持つべきです。つまり、ポメラニアン(ponako○)を倒すのは今です!」

inujin「っ!!!!」


(こうして、第3次はてな犬戦争が勃発するのだが、それはまた別のお話)


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という夢を見た。