サードブロガーが叩かれた理由について

昨年、増田(はてな匿名ダイアリー)を中心にサードブロガー論争というのがあった。

サードブロガーが炎上する本当の理由について - 人生夢オチ
http://d.hatena.ne.jp/chuunenh/20131226/1388058767

3rd Blogger Advent Calendar 2013
http://anond.hatelabo.jp/20131226225839

それに対する一つの結論が出たので書いておく。
サードブロガーに対する批判というのは、嫌儲からなのか、炎上商法への批判なのかといろいろと考えていたのだが、おそらく対立軸などなかったのだと気がついた。

この人物相関図にもあるように、私はウォッチャーなので、あくまでウォッチャーとしての感想である。
(当事者が直すとろくなことがないので、図には触れていない。)

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はてな勢力図 - Google ドライブ

サークルクラッシャーという言葉がある。
サークルのコミュニティを壊してしまうタイプの人間を指している。
私はふとサードブロガー論というのは、サークルクラッシャー論で理解できると感じた。
少し違和感を感じる人もいるかもしれないが続けてみる。

それは活発なコミュニティだった。
リーダー格のまとめ役がいる。
だれからも愛されている世話人がいる。
才能があって意欲的な書き手が何人もいる。
サークルの周りには、挨拶をすれば返す程度のご近所さんがいる。
コンビニ女子や生活困窮者や母神やブックマーカーがいる。
それを読者が楽しく眺めている。

そこからたくさんのホットエントリーが生まれ、数か月ほどの蜜月を迎えていたが、しだいに批判の声も集まるようになった。
ブロガー本人にとっても混乱がみられた。
コミュニティに向けて発信しているのか、ウェブに向けて発信しているのか無自覚なエントリーが増えた。
その結果、タイトルで煽っているとか、ただわからないことを書いているだけと叩かれて、一部のサードブロガーのブックマークコメントはネガティブな反応で埋めつくされるようになった。

サークルクラッシャーが無自覚に嫉妬を集めて人間関係を崩壊させるように、一部のサードブロガーの無自覚な炎上によってサードブロガー批判がわき起こった。
批判を集めたブロガーは意図的なものではなかったのだが、ネガコメが集まり始めるとブログ運営は難しくなる。
そのことに嫌気が差したブロガーはコミュニティから離脱した。

ブログを移籍(休止)したサードブロガー

体調わる子氏のブログは末期において主張が感情的だったのに対して、WordPressに移ってからは節度を守った文章になっている。
一度だけ、はてなブログで炎上していたことについて触れた「楽しくブログを炎上させる方法を紹介するぽよ〜」があるが、このエントリーだけ昔の雰囲気に戻っていて楽しい。
その調子で続けたほうがアクセスは稼げるのだろうが、同時に批判も集まるので意図的にそうしたエントリーを書くことを避けているのだと思われる。

面白いのが「謝るぐらいなら書くな」「氏ね」等々、謝罪記事もアクセスを集めやすいということ。
1記事、波紋を呼ぶような記事を書いたら、それを読んで怒った人がまた来てくれたりします。
そういう人には一応謝っておきましょう。

ちなみに、ここでも面白いことが起きます。
謝罪をすると、「このブログ主の精神構造はどうなっているのか」「なぜ炎上が起きたのか」などと、さらに言及記事を書いてくれるブロガーがいます。
人格をつっこみされやすいように、家族構成や今までの恋愛経験などを、書きためておくのもいいでしょう。

楽しくブログを炎上させる方法を紹介するぽよ〜

大彗星ショッカー氏はコミュニティのいじられ役だったのに、ライブドアブログに移ったらいじられなくなってアクセスが急減した。
だから、はてなブログに戻ってきたことは正解だと思うが、いっそコミュニティに頼らず、きちんと情報を発信するブログへと脱皮するという道もあったと思う。

はてなブロガーはあくまでも「はてなブログアプリ」でログインし、他の人のブログを見て、そしてはてブをしている人が多かったみたいで、Twitterで記事流すだけにした途端、一気にはてブあんまりされなくなってしまったww

 相互RSSを排除したのも失敗だった。
 せめて相互RSSを残しておけば、上記の問題もまだダメージを軽減できたのかもしれないんだけど、移転と同時に排除しちゃったのよね。

はてなからlivedoorブログに移行して成功だったこと、失敗だったこと - 大彗星ショッカーのヒマつぶし2☆Returns

まつたけ氏のブログに関しては多くの人が言及しているが、悪質な炎上商法に対する反省がなさすぎた。
おそらくブログを再開するとしても、はてなブログで再開することはないだろう。(一週間で復活した)

キノコやいわゆるサードブロガーと言う蔑称(に堕ちた)で呼ばれる彼らは「煽ってなんぼ」ですよ。
釣って煽って燃やして、それで「広告ガー」「アフィガー」なんて言い出したらそりゃあ嫌われる。
読み手を不快にさせて金を儲ける=だから嫌われる

ブログが儲けてどれもこれもダメなんて、アホ以外は誰も言いません。

ブログで儲けるのが嫌いなのではなく、煽ったり釣ったりしてるのが嫌なだけ - あざなえるなわのごとし

ほかにもヤマネショウ氏の「無意味の意味」も離脱したブログの一つだ。

サードブロガーの方向性

私はアフィリエイト収入を目指しているサードブロガーは、もっとまとめエントリーを書けばいいのではないかと考えている。

はてなブログでは、堂々とまとめを書いてPV稼ぎをしづらいという側面がある。
しかし、日記ブログからキュレーション中心になっていった有名なブログとしては、「Hagex-day info」がある。
また「はてブのまとめ」のように、はてなブックマークはてなブログの話題を紹介するという方法もある。
あるいは NAVER まとめTogetterまとめ を参考にした、はてな独自のまとめサービスが登場すべきかもしれない。

2chまとめサイトが急展開しているこのタイミングはチャンスでもある。
それは実態としては、単なる芸能ニュースやセレブゴシップやライフハックなどの、ネットにありがちな普通の内容になるかもしれない。
しかし傑作映画とか読むべき漫画をまとめるのは一定の需要がある。
炎上気味のブログでアクセスを稼ぐよりも、人の役に立つまとめを書いたほうが、よほど前向きな行為だ。
はてなブロガーはもっとPVを稼げる潜在能力があるのに、コミュニティの同調圧力によって、それを活かしきれていない気がする。

そんなことをつらつらと考えていたら眠くなってきた……
(続く)